マレーシアから海外永住 花びら餅とエロスと編集 Written by Miho Kanai

【マレーシアの虫対策】我が家で実績多数!家に出たときの仕留め方

Life Malaysia

マレーシア在住者「マレーシア生活は毎日が虫との戦い。いったいどんな対策をすればいいんですかーーー!?」

マレーシアで体験した、ある夜の話をしようと思う。わたしが戦慄を覚えたあの夜の話を。

もう思い出したくもないが、語っておかねばならないと思った。彼奴と対峙し、死闘の末に勝利を勝ち得た方法を。

きっとわたしのように繊細な日本人の助けになるはずだから。

本記事の内容

  • 戦慄
  • 死闘
  • 軍備

戦慄

マレーシアのコンドミニアムは、外に面したほうの壁の大部分が窓になっている物件が少なくない。前の物件も現在の物件も、部屋の一方の壁の実に3分の2が窓になっていて、部屋が明るくなるので非常に良い。

夜にはベッドに寝転んで遠くの街の灯りをぼんやりと眺め、異国の地に流れ着いた波乱に富んだ自分の人生に酔いしれたりする。朝は朝日の直撃を受けて自然と目が覚めるので目覚まし時計いらずだ。大きな窓は開放的なところが良い。ただし、あんまりいい気になっているとシミそばかすだらけになるので女子は注意されたし。

窓は日本の住宅のように横にスライドして開閉するタイプではなく、オフィスによくあるような向こう側に押し開くタイプになっている。網戸はない。大切なことなのでもう一度言うが、網戸は、ない。

大きく開け放したままにして大きな虫が入ってきたことがあるので、引っ越してからは少しだけ開いておくのが常だった。

マレーシアの夜はエアコンをつけずとも涼しい日が意外と多い。雨季は湿気で寝苦しい夜もあるが、たいていは窓を開けていれば寝苦しいということはなく、むしろ寒くて風邪を引くこともあるくらいだ。

その夜もいつもと同じように窓を少し開けたままベッドに潜り込み、夜闇に身をまかせて静かにまどろんでいた。

すると、なにやら上のほうからカサカサと音が聞こえてくる。

(窓から入ってくる風がカーテンを揺らしているのか?)

マレーシアで「うまく」生きていくには、細かいことは気にしないのが秘訣だ。気にしたら負けである。

その夜も気にせずに眠ってしまおうと思った。だが窓辺から漂う不穏な空気に寝るどころではなくなった。なにか背筋にぞわりとしたものが這い降りた。

ナニカ、イル。

こういうときの人間の第六感は馬鹿にできない。ベッドからそろりと抜け出して部屋の電気をつけ、恐る恐る窓辺に近寄った。

はたして嫌な予感が的中した。そこそこの大きさの黒い物体が窓から天井へ向かってカサカサと這い上がっていくのを目の端にとらえたのだ。

(彼奴だ!)

失神してしまおうか。いま流行りの異世界転生もいいかもしれない。いや、明日この家を捨てて出ていくほうが現実的か。などと非現実的な思考が光の速さで脳内を駆け巡って正気に戻った。

死闘

一日目は天井近くのカーテン裏に隠れてしまった。どうしようもないので一日中煌々と部屋中の明かりをつけたまま、頭から布団を被って眠りについた。

あわよくば夜のうちに出ていってもらおうと、大きく窓を開け放したままにしておいたが、彼奴が人間様の淡い期待に応えてくれるはずもなかった。

次の日、以前ツイッターでだれかがシェアしていた、ラスボス撃退法を試してみるべく、ダイソーに駆け込みスプレータイプの重曹クリーナーを購入した。

その日の夜更け、日中は大人しくしていた彼奴がカーテンレールの上で再びカサコソと活動を開始した。人が寝静まったころを狙って動き回るなど卑劣極まりない。

すぐさまベッドから飛び起きて明かりをつける。

すると、カーテンレールの上にその不気味な姿が出たり引っこんだりするのが見えるではないか!

(どうする!? どうしよう!? だれか助けて!)

いつもはお気楽なひとり暮らしを堪能する身だが、このときばかりは多少鬱陶しくても亭主のひとりでもいてくれたらと心の底から思ってしまった。世のなかの男性陣には大変申し訳ない。

しかし部屋には自分ひとりきり。しかたがない。女は度胸だ。

腹をくくるころには彼奴は部屋の上空を飛び回るようになっていた。そう、マレーシアのラスボスは、飛ぶ。

(頼むから、ベッドの上には落ちてこないでくれよ!)

心境はさながら阿鼻叫喚のごとし。対して、現実は恐怖でのどの奥が引きつり、部屋は夜の静寂に包まれたままだった。

しばらくカーテンを揺らしてみたりオロオロとするばかりだったが、意を決してファブリーズを手に構えた。照準をカーテンレールの上に合わせる。一噴射、二噴射すると、あたかも威嚇するかのように黒々としたその身を現し、部屋のなかほどで旋回しはじめた。

下降してきたところを目がけて何度もファブリーズを噴射した。彼奴はふらつきながらキッチンのほうへと着地した。

冷蔵庫の裏に逃げこまれたときには「しまった!」と思ったが、息も絶え絶えの状態で再び姿を現したところにとどめのファブリーズ。

もうほとんど動けない状態の彼奴をクイックルワイパーで玄関の外に掃き出した。ヨタヨタと去っていく彼奴の後ろ姿にようやく安堵し、ひっそりと勝利を噛みしめることができた。

軍備

マレーシア生活では彼奴の侵入を食い止める対策も重要だ。しかし、ここは彼奴の本拠地なのかと思うほど多数の被害が報告されており、すべての侵入経路をブロックするなど不可能なんじゃないかと思えてくる。そこで必要なのが軍備である。備えあれば憂いなし。

すでに書いたとおり、先の決戦ではファブリーズが大活躍であった。ダイソーでスプレータイプの重曹クリーナーを購入していたものの、彼奴が飛び回っていたのがちょうどベッドの上であったため、咄嗟の判断でファブリーズに武器を持ち替えたのだ。

キッチン周りに小型・中型の奴らがうろつくこともあり、そんなときにはダイソーの重曹クリーナーを重宝している。

キッチン周りは重曹クリーナー。リビング周りはファブリーズ。場所によって武器を上手く使い分けよう。いつでもすぐに手に取れる場所に武器を配置しておくのも重要だ。

最初のうちは恐怖から身がすくんでしまって体が思うように動かないこともあったが、実践を重ねるうちに頭で考えるより速く武器を手に取り、敵を目がけて噴射できるようになった。何事も訓練が大切。

これらの武器のもっとも良いところは、スプレータイプである点だ。一度の噴射で比較的広範囲をカバーできる。たとえ彼奴の素早い動きに動体視力が追いつかなくとも、かなりの確率で捕獲できるのだ。

マレーシアに入国して家が決まったなら、彼奴が出入りしそうな穴がないかをまずチェックし、そこを塞いだら、スプレータイプの武器を備えておくことをおすすめする。

あの戦慄の夜から、日が暮れるころには窓を閉めることにしている。寿命が縮むような思いはもうこりごりだ。

まとめ

マレーシアは虫の楽園。それはもう多種多様な生き物たちがそこら中を這い回っている。ヤモリもいる。小さくてかわいいなんて思ってはいけない。その逃げ足の速いこと。うちの家にはまだ侵入したことがないが、スプレーに手を伸ばすが速いか、逃げるが速いかだと思う。

最初の部屋は1年住んだが、一度も彼奴が出たことはない。キッチンに蟻の行列ができたときはあったけど。

現在の部屋は出るときは出るし、出ないときは出ない。最近は見かけないが、できればまだサイズが小さいうちに出てきてほしい。いや、やっぱり一生出てくるな。

結論。

マレーシアの虫対策の軍備としておすすめなのは、スプレータイプの重曹クリーナーとファブリーズ。我が家で多数の実績あり!

ご参考になれば幸いです。