【中国語】鼻母音をマスターしよう!発音練習教材まとめ
中国語を学ぶ人「中国語の鼻母音をマスターしよう!」
本記事は、『日本人のための中国語発音完全教本』(アスク出版)で中国語の発音を学習している人向けの内容です。前回までは基本母音(単母音)と複合母音をやったので、次は鼻母音です。
『日本人のための中国語発音完全教本』(アスク出版)はオーディオ素材のほかにYouTube動画もあり、耳からだけでなく目で口の動かし方を見て中国語の発音を学べるのでおすすめです。
YouTube動画は、基本母音(単母音)や複合母音、鼻母音などのカテゴリー別に分割してあり助かるんですが、練習したい音の収録部分を動画内で探すのがとってもめんどう。
そこで、項目別にYouTube動画を頭出しして本記事内にリンクを貼ることにしたら、練習したい部分にすぐにアクセスできて超便利になりました。わたしが。
みなさんも学習時にはまず本記事を開いて、発音練習にぜひお役立てください!
それでは、中国語の鼻母音16種類をマスターしていきましょう。
中国語を美しく正しく発音するための心得
- 口を大きく使うこと
- 息をしっかり使いコントロールすること
- 1音節の長さをしっかりとり、一定のリズムに乗ること
- 音程の高低感覚を身につけること
- 拼音(ピンイン)を正確に読むこと
中国語は1字1音節で、基本的に音の長さは同じです。
『日本人のための中国語発音完全教本』(アスク出版)のオーディオでは、メトロノームのリズムに乗って発音練習するので、音の長さをキープすることを意識するのにおすすめです。
本記事の内容
- 鼻母音① “a”と“e”からはじまる鼻母音(an, ang, en, eng)
- 鼻母音② “u”からはじまる鼻母音(uan, uang, uen, ueng)
- 鼻母音③ “i”、“ü”、“o”からはじまる鼻母音(in, ing, ün, ong, iong, iang)
- 鼻母音④ “a”を「エ」と発音する鼻母音(ian, üan)
- 鼻母音の書き換え
- 鼻母音の見分け方
- 【おまけ】李姉妹のわかりやすいYouTube解説動画
鼻母音① “a”と“e”からはじまる鼻母音(an, ang, en, eng)
- [ an ]口を大きく開けた“a”から、あごを動かして舌先を歯茎の裏につけて止める。比較的はっきりした音になる。
- [ ang ]口を大きく開けた“a”から、あごを動かさずに舌の奥のほうに力を入れて鼻に息をためる。はっきりと音は切れずに、やわらかく響きが残る感じ。
- [ en ]「エ」の口の形で「オ」と発音する“e”から、あごを動かして舌先を歯茎の裏につけて止める。
- [ eng ]「エ」の口の形で「オ」と発音する“e”から、あごを動かさずに舌の奥のほうに力を入れて鼻に息をためる。
鼻母音② “u”からはじまる鼻母音(uan, uang, uen, ueng)
- [ uan ]丸く口をすぼめて突きだす“u”から、口を一気に開き、あごを動かして舌先を歯茎の裏につけて止める。
- [ uang ]丸く口をすぼめて突きだす“u”から、口を一気に開き、あごを動かさずに舌の奥のほうに力を入れて鼻に息をためる。
- [ uen ]丸く口をすぼめて突きだす“u”から、一瞬口をゆるめて舌先を歯茎の裏につけて止める。“u”の口が正しくつくれていれば、“e”の音は自然に出る。
- [ ueng ]丸く口をすぼめて突きだす“u”から、一瞬口をゆるめて舌の奥のほうに力を入れて鼻に息をためる。
鼻母音③ “i”、“ü”、“o”からはじまる鼻母音(in, ing, ün, ong, iong, iang)
- [ in ]口を横に引いた“i”から、舌先を歯茎の裏につけて止める。
- [ ing ]口を横に引いた“i”から、舌の奥のほうに力を入れて鼻に息をためる。
- [ ün ]口笛の形の“ü”から、舌先を歯茎の裏につけて止める。口の形が変化する途中で弱い「ィ」の音が混じる。
- [ ong ]口を丸くした“o”から、舌の奥のほうに力を入れて鼻に息をためる。
- [ iong ]口を横に引いた“i”の形から、口を軽く開いて“ong”の発音につなげる。日本語で「ヨーン」と言うよりも、“i”を強く意識する。
- [ iang ]口を横に引いた“i”の形から、口を一気に開いて“ang”の音につなげる。“i”を強く意識する。
鼻母音④ “a”を「エ」と発音する鼻母音(ian, üan)
口の開き方が小さい“i”や“ü”の音から“an”に瞬間的に変わるとき、“a”で十分に口が開かず、日本語の「エ」に近い音になります。
- [ ian ]口を横に引いた“i”から、口をゆるめて「エ」を発音し、舌先を歯茎の裏につけて止める。“a”は日本語の「エ」に近い音になる。
- [ üan ]口笛の形の“ü”から、口をゆるめて「エ」を発音し、舌先を歯茎の裏につけて止める。
鼻母音の書き換え
次の鼻母音は先頭の母音が“a”、“o”、“e”なので、前に子音がつかず、それだけで1つの字の音(音節)を表すときは書き換えなし。
- an → an
- ang → ang
- en → en
- eng → eng
- ong → ong
“u”の後ろがほかの基本母音(“a”や“e”)で、前に子音がつかず、それだけで1つの字の音(音節)を表すときは、次のように拼音のつづり方が変わる。
- uan → wan
- uang → wang
- uen → wen
- ueng → weng
前に子音がつかず、“i”からはじまって後ろに基本母音がつかない場合で、それだけで1つの字の音(音節)を表すときは、次のように拼音のつづり方が変わる。
- in → yin
- ing → ying
次の鼻母音がそれだけで1つの字の音(音節)を表すとき、次のように拼音のつづり方が変わる。
- ün → yun
“i”の後ろがほかの基本母音(“a”や“o”)で、それだけで1つの字の音(音節)を表すときは、次のように拼音のつづり方が変わる。
- iong → yong
- iang → yang
次の鼻母音は、前に子音がつかず、それだけで1つの字の音(音節)を表すときは、次のように拼音のつづり方が変わる。
- ian → yan
- üan → yuan
鼻母音の見分け方
鼻母音の“-n”と“-ng”を見分けるには、漢字を日本語の音読みにして、そのパターンから次のように判別することができます。
- 「人」のように日本語の音読みで「〜ン」→ “-n”
- 「冷」「等」のように日本語の音読みで「〜イ」「〜ウ」→ “-ng”
【おまけ】李姉妹のわかりやすいYouTube解説動画
鼻母音の“-n”と“-ng”の発音は単純なようでなかなかの難関。じぃっと耳をすまして聞いてもまったく聞き分けができない音があり、軽く絶望を感じました。
そこに一筋の希望を与えてくれたのがYouTuberの李姉妹です。中国人でも“-n”と“-ng”をすべて完璧に使い分けているわけではないそうですよ。ただし、きちんと使い分けないと意味が通じないことがあるようなので、その点は注意が必要です。
李姉妹のYouTube動画では「an / ang」「en / eng」「in / ing」の6つの鼻母音の発音方法について解説されています。
「an / ang」の発音のコツ
- 「an / ang」の発音は間違えると別の意味になってしまい、意味が伝わらない。使い分けの重要度が高いペア。
- 「an」は舌を前に出して、前歯の裏につけて発音する。
- 「ang」は口を縦に開けて口のなかに空間をつくるイメージで、舌を奥に引く感じで発音する。声が響くように、鼻にかかる感じ。
- 「an / ang」を発声するときは、どちらも自然に口が閉じる。
- 日本語の「案内(アンナイ)」の「ン」は“-n”の音
- 日本語の「案外(アンガイ)」の「ン」は“-ng”の音
「an / ang」の練習問題
南方 nán fāng
上山 shàng shān
「en / eng」の発音のコツ
- 中国の南地方では“-ng”を“-n”で発音する人が多い。
- 「en / eng」の発音は区別できなくても意味が通じないということはあまりない。
- 「en」は「ア」と「エ」の間の音で、発声後は口を自然に閉じ、舌を前に出して、前歯の裏につけて発音する。
- 「eng」は舌を奥に引く感じで、口のなかに空間をつくって音が響くように発音する。発声後は口を自然に閉じる。
「en / eng」の練習問題
本能 běn néng
人证 rén zhèng
「in / ing」の発音のコツ
- 「in / ing」の発音の区別は一番むずかしいが、発音の区別の必要性が低いペアでもある。
- 中国の南地方では“-ng”を“-n”で発音する人が多い。
- 「in」の発音は舌を前に出すが、前歯の裏には触れない。日本語の「イン」の発音に似ている。
- 「ing」の発音は「いょん゛」と小さな「ょ」が入る感じ。舌は喉の奥に向かって引く。
「in / ing」の練習問題
心灵 xīn líng
聘请 pìn qǐng
鼻母音の見分け方
- 「-ng」を暗記し、当てはまらないものが「-n」
- 漢字の旁(つくり)で覚える!

出所:YouTube動画『【保存版】発音のコツと区別の裏技!鼻音nとngの発音を徹底解説!』

出所:YouTube動画『【保存版】発音のコツと区別の裏技!鼻音nとngの発音を徹底解説!』
「eng」のもうひとつの覚え方
- 「子音:d, t, n, l」の後ろは「-eng」がくる
- 等 děng / 疼 téng / 能 néng / 冷 lěng など
- 唯一の例外は「嫩 nèn」

出所:YouTube動画『【保存版】発音のコツと区別の裏技!鼻音nとngの発音を徹底解説!』
まとめ
中国語の母音には、基本母音(単母音)、複合母音、鼻母音の3種類があります。
鼻母音は16種類(an, ang, en, eng, uan, uang, uen, ueng, in, ing, ün, ong, iong, iang, ian, üan)です。
音の聞き分けがむずかしいペアもありましたが、「an / ang」だけはなんとしても聞き分け、使い分けができるようになる必要がありますね。
鼻母音は種類が多いし聞き分けできないしでお先真っ暗になりましたが、ここで歩みを止めてしまってはNetflixで中国のアニメやドラマを中国語で楽しむという野望をかなえることができません。何度も口に出して練習し、聞き取りの訓練を積み上げていきます!
教科書として参考にしている『日本人のための中国語発音完全教本』(アスク出版)はオーディオブックで音声ダウンロードが可能です。メトロノームのリズムに乗って発音練習をするので、「1字1音節」という音の長さをキープする意識を定着させるのにおすすめです。