マレーシアから海外永住 花びら餅とエロスと編集 Written by Miho Kanai

地域住民とガッチガチに癒着せよ!【西野さんに学ぶ小規模飲食店の戦略】

Malaysia Thought

学ぶ人「西野さんがうどん屋を経営されていて、なにかおもしろいことをやるとしたら、どんなことをされますか?」

みなさん、こんにちは。Mihoです。

今回はVoicyで西野亮廣さんから学んだ「地域で小規模飲食店ビジネスをするときの戦略と極意」についてのお話です。

>>[Voicy] コミュニケーションを放棄するスタッフと、どう付き合うか?

「1.【公開収録】皆様からの質問にトコトン答える日曜日!」のなかで視聴者さんからのこんな質問が取り上げられていました。

質問「西野さんがうどん屋を経営されていて、なにかおもしろいことをやるとしたら、どんなことをされますか?」

お笑い芸人でもあり絵本作家でもあり、映画『えんとつ町のプペル』の再上映まで実現してしまった西野亮廣ファンとしては、ここはぜひともオモシロ回答を期待したいところではありましたが、こともなげに「おもしろいことはしない」と言いきった西野さん。

そうですよね、お笑い芸人としてではなく、経営者目線の回答ですもんね。「質問に対する回答になってないじゃん!」とも思ったけど、西野さんの話はここから深くなっていきます。

「おもしろい」で集まった人たちは、飽きたら離れる。

たしかに! 広告やイベントなどで集客に成功したとしても、一過性の集客であればいずれ客足は衰えます。そうなると、また新たな広告やイベントを打ちだして集客しなきゃいけない。

西野さんは「おもしろいことをする」よりも、「長く(ビジネスを)続ける」ことのほうを重視しています。どうやって10年、20年、30年、40年と続くビジネスモデルをつくっていくのか。そっちのほうがおもしろいと。

思考メモとして西野さんのためになる話をまとめます。参考になれば幸いです。

本記事の内容

  • 地域住民とガッチガチに癒着せよ!【小規模飲食店の戦略】
  • 博打をするな!【経営の極意】
  • 居心地の良いコミュニティ【客が求めるもの】

地域住民とガッチガチに癒着せよ!【小規模飲食店の戦略】

質問「西野さんがうどん屋を経営されていて、なにかおもしろいことをやるとしたら、どんなことをされますか?」

視聴者からの質問にこともなげに「おもしろいことはしない」と言いきった西野さん。

「おもしろい」で集まった人たちは、飽きたら離れる。

じゃあ、どうしたら地域で小規模飲食店として長くビジネスを続けることができるのか。

西野さんの答えは、「近所の人とガッチガチに癒着する」でした。

地域住民とガッチガチに癒着せよ!

「地域住民とガッチガチに癒着する」には、地域住民との付き合いや関わり合いを深めて、自分が稼いだお金を近所で落とすこと。

たとえば、髪を切るなら都会の美容室に行くのではなく、近所の床屋さんに行く。夏祭りが開催されるなら、積極的に参加してお手伝いもする。

そうして近所の人たちがお客さんとして継続的に来店してくれる状況がつくり出せたなら、地域住民との癒着完了! 料理のアップデートの練習などはそのあとでいくらでもできる。

ようするに、「地域住民とガッチガチに癒着する」とは、次の状況をつくり出すことです。

  • 稼いだお金を自分のコミュニティ内に落とす
  • 自分のコミュニティ内の人を集客する
  • このサイクルをグルグル回す

これが、地域で小規模飲食店ビジネスをするときの戦略なんですね。「よく潰れずにやってるなあ」と思う街の小さな飲食店はこうやって経営してるんですねえ。

SNSに集客を頼らない

西野さんは「SNSに集客を頼らない」ということも指摘しています。なぜなら、SNSは分が悪いから。

SNSという土俵に上がってしまうと、そこには「インフルエンサー」という強敵がいます。彼らに戦いを挑み、存在感を出していくには、資金面や時間、人手などのコストがあまりにも高くついてしまいそうです。

一方、近所付き合いにはそんな強敵はいません。近所で人気者になるのは、SNSで認知を高めるよりずっとハードルが低そうです。

地域住民との交流を深めて癒着し、地域コミュニティから集客できるようになれば、経営を安定させることができます。経営が安定すれば次のステップに移ることも可能です。

博打をするな!【経営の極意】

百戦百勝より戦わずして勝つのが最善だと説く孫子の兵法を引き合いに出して、西野さんは「戦をするな、博打をするな」と言います。

前段で、地域住民とガッチガチに癒着して地域コミュニティから集客できるようになれば、経営を安定させることができると書きました。挑戦していいのはそのあとです。

まずは経営基盤を盤石なものにして、「確実に飯は食っていけます」という状況をつくる。そして心理的安全性を確保したうえで、大きな挑戦をする。そうすれば、たとえ挑戦した結果が失敗に終わっても、経営には影響しないし、挑戦もしやすい。

賭け事や博打をしてはいけない。

西野コンサルでも一か八かはやっちゃダメだよということを徹底的に相手に言うそうです。するならコケても大丈夫な状況をつくり、条件が整ってから。

大博打に打って出て、うまくいかずに背水の陣なんて状況になりでもしたら、まともな判断や決断ができなくなるリスクが高まります。

そういえば、以前会社をやめてから転職活動をしていたとき、2か月間転職先が決まらなかったときはさすがに焦りました。ついうっかりと「どこでもいいから採用されたい」なんて思考に走りそうになったのを覚えています。

焦りは人の判断力を鈍らせるんですね。心に刻んで、これからは博打を打つようなことはやめておこうと思います。

居心地の良いコミュニティ【客が求めるもの】

西野さんの話を聞いて、ふとマレーシアの日系のレストランとカフェが頭をよぎりました。

西野さんはSNSに集客を頼るのは分が悪いと言いますが、マレーシアのJ喫茶@JKissa1)さんとしゃぶ葉@ShabuyoM)さんはツイッターを使ってうまく集客しているように見えます。

ツイッター広告ではなく、ツイッターのコミュニティ内でお客さんとうまく関係を構築して集客につなげているように感じるんですね。お客さんとうまく癒着できているんじゃないかな。

その方法は草の根運動的な地道な方法で、オーダーに個別メッセージをつけたり、オーダーに関連するツイートにリプライしたりといった方法です。お忙しいはずなのにマメだなあといつも感服しています。

お客さんがつい写真を撮ってSNSでシェアしたくなる点も見逃せないポイントです。料理の写真を撮ってツイッターに投稿するのって面倒なんですが、なんでそんな面倒なことをするかというと思わずシェアしたくなるからにほかなりません。

わたしが過去に投稿したツイートを見てください。

こんなに手の込んだメッセージやイラストを書いてくれたら、シェアしたくなるに決まってます!

正直なところ、個別対応ほど面倒なことはないと思います。面倒ですが、地域住民とガッチガチに癒着するためにはメッセージ攻撃は有効です。少なくともわたしには効果絶大です! ガッチガチに癒着されちゃってます。笑

マレーシアで日本食が、しかも日本のクオリティで食べられるお店は貴重です。でもローカルフードに抵抗がないなら近所に日本食レストランがなくても困らない。ローカルフードも安くておいしいです。

それでも定期的に注文してしまうのは、J喫茶@JKissa1)さんとしゃぶ葉@ShabuyoM)さんがひと手間かけてコミュニティを上手につくっているからじゃないかなと思います。

日本人同士であるという共通項は異国の地におけるコミュニティ形成の大きな成功要因かもしれませんが、なんだか居心地が良いんですよね。お客さんとしての特別感、というより同じ地域に暮らす者同士の仲間意識というか、連帯感というか、そういうのが心地良い。

マレーシアのほかの飲食店は何十回オーダーしようがこんな個別対応はやってくれません。だって何十回オーダーしたって「他人」のままですから。

いったんお客さんと癒着してしまえば、お客さん側に結束感が生まれますから、新商品が出ればリツイートし、オーダーが少なくて困っているというツイートを見れば注文を入れるようになります。

お客さんが自分たちで動いてくれるようになるとしめたものですね。お店のマーケティングとセールスを勝手にになってくれます。お互いに心地良い関係性を結ぶことは、小規模ビジネスでは不可欠なのかもしれません。

まとめ

西野亮廣さんから学んだことをまとめると、

地域で長くビジネスを続けるための小規模飲食店の戦略は、地域住民とガッチガチに癒着すること、でした。

そして大事なことは、博打をしないこと。まずは稼いだお金を地域に落とし、コミュニティから集客し、経営基盤を安定させることが先決です。大きなことに挑戦していいのはそのあと!

また、最後にマレーシアで居心地の良いコミュニティをつくっているJ喫茶@JKissa1)さんとしゃぶ葉@ShabuyoM)さんをご紹介しました。

小規模ビジネスと地域のコミュニティ。

おもしろいテーマだったので、備忘録としてまとめてみました。

J喫茶@JKissa1)さんのお話はエッセイで書いてますので、ぜひ読んでみてください。
>>J喫茶で会いましょう──抹茶とあんこと三角関係【マレーシア】