マレーシアで賃貸契約するなら、オーナーの人となりをチェックすべし!
マレーシア移住する人「マレーシアで賃貸契約するときの注意点があったら教えてください!」
こういった疑問にお答えします。
マレーシアに移住して早三年。二度の賃貸契約を経験しました。そこから学んだ教訓は、
「オーナーの人となりをチェックすべし!」
です。
なぜオーナーを重視するのか、体験談にもとづいてお話します。
本記事の内容
- オーナーと連絡を取り合うことが意外と多い
- オーナーへの連絡・相談・交渉内容
- 【体験談】退去時のデポジット返金トラブル
オーナーと連絡を取り合うことが意外と多い
マレーシアでの家探しでアドバイスを求められたら、「オーナーの人となりをチェックすべし!」と答えます。
なぜなら日本の住宅事情とは異なり、マレーシアではオーナーと連絡を取り合うことが頻繁にあるからです。
マレーシアの住宅事情
- 契約前:不動産エージェントが仲介
- 契約後:オーナーと直接やり取り
物件紹介から契約締結までを不動産エージェントが仲介するのは日本もマレーシアも同様です。なかには不動産エージェントを仲介せずに直接オーナーと交渉して契約する人もいますが、不動産エージェントを仲介するのが一般的です。
マレーシアの住宅事情で日本ともっとも異なるのは、物件を管理する管理会社が存在しないという点です。
日本では通常、マンションを管理する管理会社があり、物件に瑕疵や不具合があれば管理会社に連絡して対処してもらうことができます。退去時の原状回復についても業者に見積もりを取ってもらえるなど、プロとして信頼のおける存在ですよね。
ところが、マレーシアのコンドミニアムの場合、部屋ごとにオーナーが異なるため「管理会社」という頼れる存在がありません。
そのため物件になんらかの瑕疵や不具合があれば、自分でオーナーに直接連絡を取り、必要に応じて交渉することになります。もちろん、業者への見積もりも自分で手配します。
さらに、オーナーは不動産管理のプロとはかぎりません。わたしたち同様に、仕事をもって働いている個人です。オーナーの性格も人それぞれで、親切な人もいれば、お金にルーズな人もいます。
契約時の不動産エージェントが助けてくれる場合もありますが、担当者次第です。わたしの経験上、ひとたび契約してしまえば手のひらを返したかのように不親切になり、面倒事や利益にならないことからは逃げようとします!
物件から遠く離れた場所に住んでいるオーナーもいるため、かならずしも直接会うことがかなうわけではありません。会わずに契約しても問題ないケースもたくさんあるでしょう。
それでもわたしは「マレーシアで賃貸契約するときの注意点は?」と聞かれれれば、「オーナーの人となりをチェックすべし!」と答えています。この教訓を得た体験談はあとでお話しします。
オーナーへの連絡・相談・交渉内容
いったいなにをそんなに頻繁にオーナーとやり取りする必要があるのか。主なものは次のとおりです。
- 毎月の家賃の送金報告
- 毎月の水道光熱費の支払い報告
- 物件の瑕疵や設備の不具合の連絡、相談
- 契約更新時の連絡、賃料交渉
毎月の家賃の送金報告
前述のとおり、マレーシアでは部屋ごとにオーナーが異なり、「管理会社」が存在しません。そのため毎月の家賃はオーナーの銀行口座に直接送金します。
送金完了の報告を求められるかどうかはオーナー次第ですが、わたしの場合はアプリで送金後、WhatsAppのメッセージにレシートを添付して毎度報告しています。
毎月の水道光熱費の支払い報告
通常、水道光熱費は直接オーナーに支払うものではないため、支払い報告はしません。
現在の物件はデュアルタイプで、1ユニット(部屋)を間仕切りして入居者二人で使用しており、それぞれの水道光熱費を毎月オーナーが計算してくれます。
支払いはオーナーが代行してくれるので、使った分の水道代と電気代をまとめてオーナーに送金し、レシートを添付して報告します。
現在のオーナーさんは律儀な人なので、お金の面ではストレスフリーでおおいに助かっています。
物件の瑕疵や設備の不具合の連絡、相談
住んでいれば、電球が切れたり、エアコンや洗濯機が故障したり、水漏れしたりと、なんやかんやと不具合が生じるのがマレーシアの物件です。想像以上に不具合が多いと心しておきましょう。
以前、次のようなツイートをしました。
いよいよプチ自炊をはじめようと鍋を買ったはいいけど、コンセント🔌がDOESN’T WORK!!!!!👹
ココ、新築だよ?
まぁ、2年間一度も使ってなくて気づかなかったんだけど。
(オーナーに文句言った😮💨延長コードで一応使えるようだけど、なんか怖い😭
しかもオシャレがゆえにコードを引っこ抜けずorz pic.twitter.com/VHGxXKNb0v
— みほ🇲🇾マレーシアから海外永住 (@miho_coach24) August 22, 2021
料理をしないので二年間気がつきませんでしたが、おそらく最初からキッチン下のコンセントには電気が通ってなかったんでしょう。よくあることらしいです。いったいなんのためのコンセントなのか…。
事が発覚するとすぐさま、
「アタシ、ワルクナイ」
と、オーナーにクレームしておきました。もともとあった住宅の瑕疵が原因のものまで金銭的に負担したくありませんからね。
金額の小さな修理や電球交換などは入居者負担が一般的ですが、金額の大きな修理や家電の買い替えが必要な場合は、オーナーに相談することになります。金銭的にどちらが負担するかは契約書に書いてあるので、契約前にチェックしておきましょう。
困ったときにどこまで親身にサポートしてくれるかは、オーナー次第です。こういう相談事や交渉事のときにオーナーの人となりが効いてくるんですよね。いまのオーナーさんはレスポンスが早くてきちんと対応してくれるので助かってます。
契約更新時の連絡、賃料交渉
マレーシアの賃貸契約は「1年更新」が一般的です。
最初の物件は1年で退去しました。退去の連絡は直接オーナーにではなく、不動産エージェントを通しておこないました。
いまの物件は、契約更新するかどうかは直接オーナーに連絡します。
契約更新のついでに賃料交渉も自分でしました。もともと部屋の広さのわりに賃料設定が高いと感じていたんですよね。ダメもとでお願いしてみたら少し安くしてもらえたのでラッキーでした。
でも、もうこれ以上の賃料交渉は無理そうな感じ。新築だし、家具も内装もお洒落なものをそろえてくれてるから、あんまり無理を言ってはダメですね。オーナーさんと良好な関係を築くのが、快適な生活への第一歩です。
【体験談】退去時のデポジット返金トラブル
マレーシアで賃貸契約を終了するときのいちばんの関心事は、「最初に払ったデポジットがどれだけ返ってくるか」です。
退去時にデポジットから差し引かれる費用
退去時に発生する費用には次のようなものがあります。
- 部屋全体のクリーニング代
- エアコンのクリーニング代
- カーテンのクリーニング代
- その他の修繕費
- 最終月の水道光熱費
通常は入居者が自分でクリーニング業者を手配して費用を支払いますが、もしオーナー側で手配するなら費用はデポジットから差し引かれます。最初の物件はオーナー側で手配し、費用をデポジットから差し引くことになっていました。
自分で業者を手配する場合、クリーニングや修繕の証拠として領収書をオーナーに提出することをおすすめします。証拠がなければやったかどうかがわからないので、費用をデポジットから差し引くと言われかねません。
デポジット返金額の計算
デポジットの返金額を計算するには、まず各種クリーニング代と最終月の水道光熱費を確定する必要があります。時間がかかるのはしかたありません。
退去してから何度も何度もしつこくオーナーに連絡します。ようやくデポジットの返金額の連絡が来たと思ったら、なんだか想定していたより金額が少ない。
(ぼったくりか?!)
不審に思ってクリーニング代の領収書を要求したら、なんとカーテンのクリーニング代に400リンギット(約10,400円)もかかってた!
カーテンのサイズや枚数、素材などによって料金は変わるだろうけども、「ちょっと高くないか?!」と思って領収書をよく見たら「プレミアクリーニング」の文字が。
(なんか高いサービスを使いやがったな。)
出てくる、出てくる、追加請求
ほかにも、ドアについた1cm程度の引っかきキズを見つけては、写真を送信してきて修理が必要とのたまう。
(いや、そのキズ、入居時からありましたけど…。)
エアコンのリモコンの写真を送信してきては、電池が入ってないから金を払えとのたまう。
(リモコンの電池は最初から入ってなかったよ? 使ってないから、電池は入れてないです。)
入居時は部屋が埃だらけにもかかわらず「クリーニングは済んでる」と涼しい顔して言い張ったくせに、退去時だけ重箱の隅をつつくようなことを言うなんて、あつかましいにもほどがある。
プッチーーーン。
(日本人だからって、舐めてんじゃねえぞ?)
WhatsAppでモウレツに抗議したら、オーナーたじたじ。とりあえずカーテンのクリーニング代は折半することになり、そのほかの電池代などの細かいものは免除させました。
返金までの道は一日にしてならず
やれやれ、これでようやく肩の荷が下りるかと思いきや、今度は肝心の返金が待てど暮らせど確認できない。
相手はマレーシア人だからね。期限なんて、ましてや口約束なんて、砂漠に立ち現れる蜃気楼のようなものだよね。わかってるよ。何度でも催促してあげます。
根気強く、相手の状況をおもんぱかり、やさしく慈愛に満ちた言葉とともに返金処理を促し、ようやく銀行口座に入金が!
と思ったら、2,000リンギット返金すると言っていたのに、1,500リンギットしか入金されてない!
(おーい、ネコババしてんじゃねえ。)
聖母マリアを降臨させて、冷静に礼儀正しい言葉で返金額が不足していることを告げる。
そこからまた何度も何度もストーカーのように督促メッセージを送信し、ようやく不足分が入金されたと思ったら、400リンギット。
(なんでやねん!)
この時点ですでに退去後3か月。もうヘトヘトです。
あと残り100リンギット(約2,600円)だし、もうあきらめようかなと思ったけど、「ここであきらめたら、あとに続く日本人が舐められてしまう!」としつこく食い下がりました。
こうしてなんとかデポジットの返金額2,000リンギットを取り戻したのでした。
長かった!
まとめ
なぜ、オーナーの人となりをチェックすべきなのか。
それは、わたしたち自身がオーナーと連絡を取り合い、相談し、交渉する機会が少なくないからです。
賃貸契約を結んでいるかぎり、なにかとお世話になるオーナーさん。良心的で誠実な人であるに越したことはありません。
人と人との付き合いになるので、できるだけ直接オーナーに会って、話をして、契約してもいいと思える人と賃貸契約を結ぶのが、後々のトラブル回避につながります。
私の体験がみなさまの参考になれば幸いです。