偏った食習慣を食養で立て直したら、抜け毛が減った【マレーシア生活】
まえがき
先日コロナで1週間寝込んだ。異国の地でひとり暮らし。だれも頼る人がいなくて、からだも気分も弱りきった。
さすがに今回は食生活と生活習慣を本格的に改善しようと猛省した。免疫力を高めなければ。頼れるのは自分だけ。からだが資本。
食べなさすぎも食べすぎも、外食やGrabFood(マレーシアの代表的なフードデリバリーサービス)に頼りきっている生活もやめよう。
マレーシア移住4年目にして、とうとう自炊をする決心をした。
この機会にからだを根本から整えようと思い、以前から興味のあった「食養生活」の本を読み、実践してみた。
すると、まさかの抜け毛が減った。
目次
- 食養生活とは
- 食養生活の食卓
- 食養生活の効用
食養生活とは
「食養生活」のことは、ふるさと村のからだを整える「食養術」の本『「食事」を正せば、病気、不調知らずのからだになれる』を読んで学んだ。
「食養」とは、「食事でからだを癒し、不調や病気を改善する」ことをいう。「食を正す」ことで、人間が本来持っている自然治癒力を目覚めさせ、健康なからだを取り戻そうということだ。
「食養生活」では、現代栄養学のように人間に必要なカロリーや栄養素を計算したりしない。
「なにを、どれくらい食べれば、からだに良い」というように、人間のからだの健康は、物質の質量の足し算や引き算などでは決まらないということらしい。
ズボラな私にはこの考え方がとても魅力的に思えた。栄養素のアレをどれくらい、コレをどれくらいと言われても、どーせ面倒になって、続きゃしない。
その点、食養生活で大切なのは、1に玄米菜食かつ日本古来の伝統的な食事、2に粗食の習慣、3に自然に寄り添った清浄かつ安全な食べ物というシンプルさ。
こうした食事内容は、子どもの頃に母が用意してくれた、野菜とお魚中心の食卓に近いと思った。
記憶のなかの母の料理を思い出せば、飽き性の私にも食養生活を実践できるかもしれない。無理のない範囲で簡単にできることからやってみよう。
ほかほかご飯に納豆、お味噌汁、冷奴、ほうれん草のおひたし。根菜類の煮物もいい。お漬け物も大すき。
脳内映像で出てきたよだれを拭きながら、毎日食べるなら、やっぱり和食がいいなと思った。
食養生活の食卓
食養における基本メニューは、「一汁三菜」「梅干し」「漬け物」となっている。
主食は玄米のあずき飯にごま塩をかけていただく。副菜はほうれん草や小松菜などの緑野菜、ひじきや昆布、海苔などの海藻類、にんじんやごぼう、れんこんなどの根菜類だ。これに補助食として週に数回、まるごと食べられる魚介類と豆類、キノコ類が加わる。
こうしたシンプルな和食は大好物だ。喜んで用意したいのはやまやまなんだが、なんせここはマレーシア。近所のスーパーGiantには、玄米も梅干しも漬け物も売ってない。かろうじてホクトのブナピーとブナシメジがあるだけ。
だから、お休みの日は、食材を求めてスーパーをはしごする。
最近のマレーシアは、日本食がとても手に入りやすい環境になった。ドン・キホーテや業務スーパーができたし、AEONもある。たいていどこのショッピングモールにもあるVillage GrocerやJaya Grocerというローカルのスーパーでさえ、納豆をはじめとした日本食や日本の調味料を多数取り揃えている。
マレーシア在住の日本人が、ツイッターでシェアしたお買い物情報を参考にして、ウキウキしながら買い出しに出かける。
ところが、同じスーパーでも、店鋪がちがえば、品揃えがちがうし、いつも同じ商品があるともかぎらない。先週はあった商品が、今週は在庫切れということが、マレーシアではよくある。
スーパーをはしごするときは、順番がとても大切だ。ナマモノを先に買ってしまうと、移動のあいだに食品が傷むのが気になるし、アイスはかくじつに溶ける。そして、お米を最初に買うと、重い。
なにを、どこのスーパーで、どの順番で買うのか。マレーシアでは、たかが買い物にも、緻密に組み立てられた主婦の戦略がいる。
食養生活の効用
炊飯器がないので、お鍋で日本米を炊くことにした。少々お高いが、マレーシアにも日本米は売っている。ありがたい。
これまで外食とデリバリーのみで生きてきた私の家には、計量カップなんてあるはずもなく、ザザーっと適当にお鍋にお米を入れて、適当にお鍋でお米を洗い、適当にお水を足して、適当に火にかけた。
うちのIHコンロは、ガスコンロのような繊細な温度調整ができない。ふきこぼれそうになるたびにお鍋のふたを開けてはじぃっと見守っていると、適当な感じでほかほかご飯が炊けた。おこげがうまかった。
なんだ、マレーシアでも自炊できそうだな。
ただ、おかずの作り置きはちょっと研究が必要だ。マレーシアの野菜を日本のレシピで調理して、おいしくなるかどうかは保証できない。
このあいだ、はじめてオクラを買ってみた。マレーシアのオクラは、控えめに言って、デカい。日本のオクラの2倍くらいある。
「わーい、大きなオクラでお得〜」なんて思いながら水で洗っていると、なぜか手に痛みを感じる。よくよく表面を見てみると、しっかりとしたうぶ毛がびっしりと生えている。それがトゲのように私の手を刺すのだ。
塩もみするのもめんどうなので、水洗いもそこそこに、まとめて容器に放りこんでレンチンした。だしとかつお節をふりかけて、オクラの煮びたしの完成だ。
サイズが大きい分、オクラにしては肉厚だが、よく噛めば、まあ食べられなくはない。ときどき筋ばって噛みきれないものもある。包丁で細かく刻めばいい話だが、それもめんどうなので、一本まるごと、端からムシャムシャ、モグモグ食べた。
どうやらマレーシアの大ぶりのオクラは、カレーなどに使われるようだ。だしの効いた煮びたしにされる日本のオクラとは、そもそも別物と思ったほうがいいのかもしれない。
毎日の食事を食養メニューに切り替えて1週間がたった頃、ふと気がついた。抜け毛が減っている。明らかに減っている。劇的に、減っている。体感値としては、5分の1くらいになった。
なんで?
気のせいかと思い、しばらく様子をみてみた。2週間たったいまも、やはり抜け毛は少ない。
この思いもよらない効用が、食養生活の賜物なのか、単なる偶然なのかはわからない。真偽はいまのところ不明だ。食養生活を続けてみるしかない。
あとがき
もともと髪の毛の量は多いほうで、抜け毛の悩みはなかった。抜け毛が多かろうと少なかろうと、どうでもよかったが、お風呂掃除は楽になった。
どちらかと言うと、うなじとおなかにできてしまっているアトピーが治ってくれるほうがうれしいのだが。
食生活の改善でからだを整えるには、きっと数か月、もしくは年単位で時間がかかるだろう。
急がず、あせらず、まずはからだに良い習慣を身につけることを目的に、ゆるい感じで、マレーシアの多国籍な料理も適度に楽しみながらやっていこう。
明日は友人たちと一緒に中華レストランで夕食を共にする。からだが健康で、おいしく食事をいただける幸せを噛みしめよう。
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